2018年01月08日

無い振袖は着られない

年末ぶっ倒れた末期ぃです。

このブログのテーマたるスパムメールは、読んでも本文が無い(誘導URLだけある)などどいう取り上げる意味もないものばかり飛んできます。

フリーメールのスパムフィルタはかなり良くなってきて、1000通メールが来たら1000通引っかけてくれるので、もうお任せになってます。

そもそもスパムメールの目的は、着信者に読ませて自分らのサイトに引き込んで言葉巧みに金を引っ張りこむか、ウィルスをバラまいて損害を与えるのですから、まず読まれないと意味がない。
ところが電子メールのフィルタリングが発達して着信者に届かない。

高校生ぐらいになると通信手段として、LINEやSNSのメッセージ機能をもっぱら使って電子メールは使わないとか使ったことが無いという人が過半。単なるアプリの一つに成り下がっています。

なので、勧誘方法もスマホと親和性の良いアプリに移行していて、メールに工数かけていられない。
メールで引っかかるのはメールやパソコンしか使えない年齢層なのでしょう。

ターゲットが絞れるから、誘い方も単純で良い。
その年代が困っているだろうことを誘い水にすればよいわけです。

LINEやツイッターを使った騙しも、オレオレ詐欺も目的とターゲットに最適化されて行っているのでしょう。

さて、メールやネットとは離れますが、今日ターゲットを極端に絞った詐欺が発覚しました。
まさに今日を狙った計画詐欺。頭は良いんでしょうね。休日の今日、この事件を知ったのは昼のNHKニュースでした。

NHKオンライン1月8日 12時10分付け記事引用
新成人 晴れ着を着られず混乱 横浜の会社と連絡取れず

女性の新成人が着るために購入したり、レンタルしたりした振り袖が着付けをする会場に届かず、横浜市などでは、成人式に晴れ着を着られないトラブルが相次いでいます。利用者や横浜市教育委員会などによりますと「会場に業者が来ず、連絡もとれない」ということです。
(後略)

この記事では積極的に会社名を出していませんでしたが、横浜市中区に本社のある晴れ着の販売などを行う「はれのひ」がその会社。

今日の成人式当日、この会社から晴れ着を借りたりレンタルして着付ける横浜市の会場に晴れ着一式もスタッフも着いておらず、晴れ着が着られないことが発覚。支店のある八王子市でも店舗を営業しておらず、
店舗がもぬけの殻、社長重役も連絡が取れないと大騒ぎになりました。

女子を持つ親は18歳から大変ですよねえ。女子みたいな字(知り合いだと〇紀という名)の男子でもDMが2年届き続けましたから。

成人式当日は未明から女子はヘアサロンに向かい、きつい帯と慣れない足袋・草履で何故かいつも雪や雨に降られて式典に向かう光景がうちの近所でも毎年恒例ですが、そんな朝4時過ぎに店舗へ行ったが閉鎖されていたとか。

晴れ着を買った人は60万円や100万円を払った。着付けを頼んで預けた晴れ着一式が届かない。レンタルでも小物は母や祖母から伝わっている貴重な品がなく、持ち逃げされた恐れが大きい。
前撮り撮影したアルバムなんか受け取れる当てもない。

いろんな話がネット上を飛び交っており、真偽を確かめきれないのですが、まとめサイトの好餌になっており枚挙に暇がありません。

被害詳細や社長の行方など、明日以降民放のワイドショーが暴いてくれることに期待して、ここではこの手口を少し論いましょう。


この会社は10年ほど前に設立され、横浜の店舗は2012年夏に開店し、既に数年営業した実績があると思われます。

店舗も増やしつつ継続して営業して来てここにきて急に資金繰りが悪化したのか判りませんが、金品を持ち逃げするには絶好のタイミング。
しかも新成人は毎年いて、長ければ2年前から前払いをしてある取りっぱぐれのないターゲット
被害者にとって最悪のタイミングで、それが誰にも容易に解るからこれだけの大騒ぎになっております。

晴れ着を着られなかった人に対し、市が着付け会場を提供したり、和装業者が実費のみでレンタルを申し出たり、ボランティアが髪や着付けをしたりと色々救済の手が差し伸べられたという話もありましたが、諦めて式に出席せず帰った人も多数あるようです。

今日の事件に、昨年3月下旬突然倒産した旅行会社「てるみくらぶ」の再来と思われた方も多いようです。
あれも払い込み済みの旅行代金が殆ど返って来ず、外国に行ったまま航空券が発券されないなど酷いと思いましたし、被害総額はてるみくらぶの方が大きいのでしょうが、今回も人生一度きりの思い出をぶち壊された怒りは比肩するでしょう。

私は、詐欺と申しました。
「はれのひ」の社長がもし現れたら『営業が行き詰った結果で、初めから騙そうとしたのでなく詐欺には当たらない。』と弁護士同席で訴えるのでしょう。

確かに会社は利潤を追求して営業してきたことでしょうし、何かの失策か放漫が積み重なっての仕儀とは想像しますが、このタイミングはとにかく酷い。
私はこれを特定日詐欺と名付けましょう。

「成人の日」は現在1月の第2月曜日と決まっています。
成人の日となる日付は7日ありますが、最も早い日付が今年の1月8日。

消費者庁など官公庁や信用調査会社は年末〜1月3日まで休日のあと4日5日だけ業務をして6日からまた三連休。
この会社が事前に不可解な動きをしても察知されにくい。
まさにこの日だった訳です。

これが計画的でなくて何でしょう?
刑法の詐欺罪は、懲役刑しかない重罪です。
この罪状で裁くには『初めから騙すつもりだった』ことが要件の一つであることは、当ブログで何度か触れました。

でもこの手口、この絶好の日付を狙っていますよね?
この日が一番被害者のダメージが大きいという犯罪ですから最早テロリズムと呼んでよいでしょう

今はこの社長・役員の身柄確保はできないでしょうけど、今後同様の犯罪を防止するために刑法の改正を国会に求めたい。
いや去年強硬成立させた、共謀罪に想定されているべきだった。ザル法め。

被害者救済をしてほしいが、金銭弁済はできないと思うし、二つとない思い出の晴れ着や小物は返ってくるのだろうか?
posted by 末期ぃ at 22:04 | 神奈川 ☔ | 雑記 | Comment(0)
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