2007年04月09日

心温まるストーリー?

(本稿はHPにて2006年8月7日に公開していたものをブログ記事化したものです)
このスパムは2006年7月12日に「Tamaki'a Blog」さんに公開されていたもので、後日私にも着信しました。
一見ちょっといい話ですが…
送信者: "masami" (shiori_f851@yahoo.com.ar)
件名 : 僕の初恋
日時 : 2006年8月6日 13:41

「じゃあ、今日は楽しかったね!」
「うん。また。」
今日僕は出会い系サイトで知り合った香織ちゃんと夜を共にした。
最初はただ自分の欲望を満たして終わるつもりだった。
「こんな所に登録してる女なんか汚れてるに決まってる、一回やってさよならだ」
女性関係に慣れてなかった僕は無理矢理自分にそう言い聞かせ、軽い男を演じようとした。

ttp://sruq.com/?nb31


「すいません」
後ろでかすかな声がした。
「もしかして、幸司さんですか?」
そこにはどこにでもいそうな、普通の女の子が気まずそうな顔をして立っていた。
「え . . . .、あ、はい。」
演技終了。そこには普段の内気な僕がいた。
想像とかけ離れていて、頭が真っ白になった。
「どうします?」
「あ〜、とりあえず歩こうか」
そう、いつもどうりの優柔不断な僕だ。
しばらく無言のまま歩き、彼女の誘いでプリクラを撮った。
「変な顔〜。」
彼女がはじめて見せた笑顔だった。
僕は急に気持ちが楽になり、いろんなことを話した。
仕事のこと、家族のこと、友達のこと。
「はははっ、幸司さんって面白いですね!!」
僕はその時、まるで別の世界にいるみたいだった。
人におもしろいなんて言われたのははじめてだった。
ご飯を食べながら二人で笑いあった。純粋な香織ちゃんを見てたら、自分が情けなく思えた。
『一回やってさよならだ』
僕はなんて愚かだったんだろう。
 
気がつくと日が暮れて、時計を見ると夜の10時を過ぎていた。
このまま帰るのも何か物足りず、
「ちょっと話そうか」
僕はそう言うと彼女の手を引き、二人で公園のベンチに腰掛けた。
「. . . . . . 。」
「. . . . . . 。」
心地いい無言が二人を包んだ。
自然と距離が近ずき、僕の心臓の音が聞こえないか心配しながら、
「キス . . . 、キスしていい?」 

ダサい。 ダサすぎる。 もっと自然にできないのかよ!!
心の僕がそう叫び、冗談だと言おうとした時、 彼女の方から . . . . . .


「じゃあ、今日は楽しかったね!」
「うん。また。」


今日僕は出会い系サイトで知り合った香織ちゃんと夜を共にした。
ガムの味が無くなる位、大好きな映画が終わる位、あっという間で、とても短い夜を共にした。
ttp://sruq.com/?nb31









メール不要の方はこちらまで
spaghetti_info@yahoo.fr
こんなこともあるのかぁ、出会い系に入ってみようかとつい誘われてしまいそうで、特に中高生あたりに飛来したら大変危険な代物です。
しかし凝ってます。最初3行にクライマックスを置いて、そこまでの経緯を訥々と語る構成。最後の行「ガムの味が無くなる位…」の表現。泣けます。

作者のこの才能をspamじゃなくて何かに生かせないのでしょうか?

ガイドツアー順路
Dコース(16/34)休憩所1へ
posted by 末期ぃ at 13:19 | 体験談 | Comment(0) | TrackBack(0)
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