2013年01月06日

私設私書箱初摘発

 平成25年が明けました。記事を書かずに殆ど放置しておいてなんですが、本年も宜しくお願いします。
 Seesaaへの抗議は続行中ですが、緊急性はとにかく、当ブログで取り上げてきた題材に関連性の深いニュースですのでここに取り上げます。

 スパムメールから誘導される出会い系サイト、闇金融業者、或いは振り込め詐欺一味が「住所」「電話番号」として利用してきた私設私書箱に摘発があったとのことです。
MSN産経ニュース2013.1.6 18:00付け記事引用
(4ページに亘る長い記事のため抜粋します。全文は上のリンクからお読み下さい。)
「私設私書箱」が振り込め詐欺の新たな温床に 警視庁が初摘発、2億円超を不正送金

 「道具屋」−。犯罪に使われる銀行口座や携帯電話などの小道具を調達する業者を、捜査関係者はこう呼ぶ。荷物の受け取りを代行する「私設私書箱」業者もその一つで、近年、振り込め詐欺事件に悪用されるケースが目立っている。本人確認を十分に行わずに私書箱サービスを提供したとして、昨年11月に警視庁組織犯罪対策総務課に犯罪収益移転防止法違反容疑で逮捕された東京都杉並区の男(29)が運営する私書箱には、詐欺グループによって2億円を超えるだまし取ったカネが送られていた。あの手この手を繰り出す詐欺グループと警察当局とのいたちごっこは絶えない。(原川真太郎、太田明広両氏の署名記事)
(中略)
 男は平成21年7月ごろ、新宿区内のビルの一室を事務所として私設私書箱を設置。荷物の受け取り代行サービスなどを始めた。そこに詐取金が送られているのが確認されたのは22年ごろ。大阪府警などによる振り込め詐欺事件の捜査の過程で発覚した。

 私書箱業者は、犯罪に悪用される可能性が高い他人名義での契約を回避するため、顧客との契約時に免許証などで本人確認を行うのと同時に、契約関係書類を顧客に送付することが犯罪収益移転防止法で義務づけられている。

 男が本人確認を怠っていたことが判明したため、まずは経済産業省が23年9月、男に本人確認を徹底するよう是正命令を出した。

 しかし、その後も別の架空請求詐欺事件で、男の私書箱が繰り返し使われていることが判明。経産省が事務所に立ち入り検査しようとしても男が拒否するなどしたため、警視庁に相談が寄せられたのだ。
(中略)
 その後の捜査で、21年11月以降、34都道府県で起きた約70件の架空請求詐欺やオレオレ詐欺事件などの詐取金の送付先に男の私書箱が指定され、実際に約2億4600万円が送られているのが確認された。詐取金はさらに別の私書箱などに転送されたとみられる。
(中略)
 振り込め詐欺の捜査に携わる捜査関係者は「組織化された詐欺グループの場合、私書箱を10カ所も20カ所も経由させて詐取金の移転先を分からないようにしている。追跡するのも一苦労だ」とこぼす。

 さらに、私設私書箱業者は私書箱サービスに加えて、どんな場所から電話をかけても東京(03)や大阪(06)、名古屋(052)の市外局番で始まる電話番号で発着信できる転送サービスなども併せて行っていることが多い。

 他人名義で契約した「飛ばし」の携帯電話からうその電話をかける詐欺グループにとっては、被害者側に通知される番号が固定電話の番号になるためメリットが大きい。今回逮捕された男も、こうしたサービスを提供していたという。
(後略)
 これでも引用分量を減らすためだいぶ略しました。
 私が私設私書箱の存在を知ったのは2007年秋ごろと覚えます。

 当ブログを開設する前、スパム晒し諸氏のブログを読んでいましたが、たしかmasayan-kashiさんの「新・いらないメール展示会」(閉鎖)に闇金融に送金したという被害者さんのコメントがあり、その送付先住所を検索したら、警察庁発表の「その宛先は大丈夫ですか?」(振り込め詐欺被害者が現金等を送付した住所)に行き当たりました。
 そこに都内の上野、新宿、渋谷、池袋或いは大阪の住所三十数ヶ所が記されておりました。

 で、手近に見にいける住所を十数か所、そこに何があるのか確かめに行ったのです。
 無論内部に立ち入ることはしませんが、ビル1階の郵便受けの名義を見る程度で「○○私設私書箱」「オフィス△△」等とあり、実態がつかめました。大概雑居ビルのオフィスやマンションの一室でしたが、不動産業者と兼ねているところもありました。
 今でも10ヶ所ほどは場所を覚えています。
 後年北関東の地方都市の消費者センターの前に、「架空請求の送金先を書いた実物の封筒」が掲示してありそこには池袋駅近くの見覚えある雑居ビル住所が書かれていて「ああ、やっぱり」と思いました。

 いま、個人情報保護意識が厳しく、できるだけ個人の住所氏名電話番号など知られずに通信・取引したいという気になるのは判ります。弁護士を通して、とまで行かなくても簡便な方法として月数千円程度で「住所」や「電話番号」を借りることができればありがたいと思う場合はあるでしょう。

 元々私書箱といえば郵便局。昔はテレビ番組など懸賞やアンケート等の宛先が「○○郵便局私書箱□号」というものをよく見ました。
 郵便の私書箱にあった制限をいろいろ使いやすくして、私企業や個人が開設したものが「私設私書箱」です。それに転送電話サービスなども組み合わせて2010年くらいまで発展して来ました。

 が、便利なものは悪用されやすいもの。都内山手線沿線の街に多数設けられた私設私書箱は、恐らく引用した記事にあるような使われ方を想定した故にあれほど増えたのでないかと考えていました。

 かつては警察庁で「その電話番号は大丈夫ですか?」という振り込め詐欺等で使われた電話番号のリストも公開されていました。
 当ブログでまとめていた「闇金一覧表」には03-5907とか03-5951などの局番の電話番号が複数載っています。これらも多くは転送電話を用いたものだったでしょう。

 今回の摘発は利用者の本人確認の不備を理由にしたものですが、そもそも私設私書箱開設者の資質も問わないと悪用の根を絶てないと考えます。

 今はネット通販やカタログ通販が実に盛んです。消費者は遠くの店まで出向かずに、業者は店舗を設けずに取引でき、手間も経費も省けて誠に好都合です。決済の方法も多彩に選べます。
 通販業者はサイトや記事などに「特定商取引法に基づく表記」などという表示を掲げる必要があります。ここに載せる内容は無論虚偽ではいけませんが、連絡先住所、電話番号などにバーチャルオフィスや私設私書箱・転送電話の物を表示してはなりません。そこに営業の実態が無いからです。

 実際のところ私設私書箱の住所を検索すると、多業種の多数の業者が同じ住所を表示していたりします。
 通販業者が東京の銀座や新宿の住所を表示してカッコイイと思うのは解りますが、その辺から意識を変える必要がありますね。
posted by 末期ぃ at 22:01 | 福島 ☀ | 雑記 | Comment(2) | TrackBack(0)
この記事へのコメント
あけましておめでとうございます。

最近のヤミ金(詐欺金融)は03-68**-****の電話番号が多い気がします。



本年もよろしくお願いします。
Posted by こぐまねこ at 2013年01月08日 22:23
あけましておめでとうございます。
そして、ご無沙汰しております。こちらから出向かないといけませんのに…

家に知り合いの居ない新宿区あたりの局番でかかってくるとロクなことが無いので、出ないことにしています。

今年も宜しくお願いします。
Posted by 末期ぃ at 2013年01月09日 00:02
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